「紙」を使った慣用句

紙は昔から重用されていたため、日常的に使われている言葉にもよく登場します。今回はそんな紙を使った表現方法の一例を紹介します。

紙一重

→ほんの少しの違いしかないということの意。
紙1枚の厚みはほとんどないようなもので、そのぐらいの違いしかないということを表します。

白紙に戻す

→最初の状態にするということの意。
白紙とは何も書いていない状態の紙。
つまりものごとをまっさらな状態に戻し、なかったことにすることを表します。

横紙破り

→自分の考えを無理矢理に押し通すという意。
紙は縦に目が入っていることが多く、目に沿う場合は力を入れずに裂くことが可能であるが、目に逆らい横に裂こうとすると、力を入れて無理矢理にする必要があることから転じてこのように表します。

折り紙つき

→絶対に間違いないと信頼ができるという意。
この「折り紙」とは元々贈呈品に使われていた目録のことで、これが公文書で使用されるようになり、更には芸術品や骨とう品の鑑定書にも使われるようになりました。
このことから品質や由来に「絶対の信頼がある」ということを表すのに使われます。

眼光紙背に徹す

→書物に書いてあることだけでなく、その真意まで含めて理解するという意。
「眼光」とは呼んで字のごとく目のことですが、ものごとを見抜く力という意味も持つ。それが「紙背」、紙の裏側まで及ぶほどにじっくりと書物を読み込むということです。

一枚の紙にも裏表

→簡単そうなことでも内実は複雑であるという意。
なんでもなさそうな一枚の紙でも表裏はあるので、何事も表面だけを見て判断するのではなく、よく考えて判断をしましょうということです。

青表紙を叩いた者にはかなわぬ

→きちんと学問を修めた者には逆立ちをしても敵わないという意。
この「青表紙」というのは儒教の元となった四書五経のことで主に青色の紙を表紙に用いていたことが由来となっています。