紙の再利用

皆さんは読み終わった雑誌や、新聞を回収している業者があることはご存じでしょうか。
一度印刷された紙でも分解を行い、チップと同様に色々な工程を経ることで紙の原料となるパルプの状態へと戻すことができます。
今回はこれらの読み終わった雑誌や新聞(古紙)がどのようにして生まれ変わるのかを解説していきます。

パルプの作成

古紙を薬品とともにパルパーという機械に入れ、ほぐしていきます。
このときの撹拌作業により、繊維についたインクを剥がれやすくします。
次にインクを剥がす作業に入るのですが、その時同時に大きな異物を取り除いていき、洗剤を混ぜることでインクを分離していきます。
インクを分離させた後はスリットと呼ばれる網目状のもので濃し、細かいゴミを取り除いていきます。
ゴミを取り除いてほとんど繊維だけとなったものを過酸化水素水と一緒に混ぜることで漂白を行います。
漂白が済んだものは水で綺麗に洗い流し、脱水にかけることで「古紙パルプ」の完成となります。
この古紙パルプを使用して紙を作った場合は、量にかかわらず「再生紙」として表記することが可能になります。
ただしエコマークを利用したい場合は最低でも70%以上の古紙配合率が必要となります。

紙ができるまで

大抵の方は紙が木から作られているということは知っている方と思います。
ではその木から紙ができるまでの工程はと言えば、おそらく詳しく知っている方はあまりいないでしょう。
そこで今回は紙ができるまでの工程を分かりやすく説明していきたいと思います。

紙の原料

まず原料となる木ですが、そのままでは加工ができませんので、細かく砕いていきます。この砕かれたものを「チップ」と呼びます。

次にそのチップを蒸解窯と呼ばれる機械で薬品と一緒に煮込むことにより、リグニンという成分が溶け出しチップの繊維がバラバラになります。このバラバラになったものは「パルプ」と呼ばれ、洗浄を行うことで溶け出したリグニンや不純物を取り除き次の工程へと運ばれます。

できたばかりのパルプは木の本来の色である茶色があるため、何度か洗浄と漂白を繰り返します。これにより普段使用しているコピー用紙やノートの原料として使用できる白いパルプへと変わります。

パルプから紙ができるまで

前の工程でできたパルプを水の中に入れて撹拌し、均一になるように網の上に並べていきます。これにより網の上にパルプを残し、不要な水分を下に落していきます。
次にこれをローラーで挟み込無ことで更に不要な水分を徹底的に絞り出していきます。この時にローラーにフェルトを付けて使用することにより、フェルトマークという模様を紙に付けることが可能になります。模様の付いた紙はファンシーペーパーと呼ばれ、普通の紙とは一味違う質感があります。
ローラーで水分を絞られたパルプは、ドライヤーで乾かしながらロール状に巻き取られていきます。後はこれを適当なサイズに切り分けることで私たちが普段使用している紙になります。

段ボールの歴史

引っ越しや荷物を届ける際に便利な段ボール。しかし元々段ボールの用途は今の使い方とは全く違いました。

段ボールの歴史

元々段ボールはシルクハットの汗取り用の素材として作成されていましたが、この時はただ一枚の紙を波型に折り曲げているだけでした。
そしてこれがアメリカに伝わり、波型に折り曲げてあるおかげで巻き付けやすいということでガラス製品の梱包に使われ始めたのですが、紙が一枚だけでは強度が心もとないと貼り合わせた状態で仕様したのが現在の段ボールの始まりと言われています。
そしてこの段ボールが1900年頃に日本へと伝わり、井上貞治郎が試行錯誤の末に段ボールを生産可能とする機械を作り出し、同時に「段ボール」という言葉も生み出しました。

現代の段ボール

現在は段ボールと一口に言っても様々な特徴を持つものがあります。
耐火性の物や耐水性、撥水性を持つもの、何枚かの段ボールを貼り合わせて強度を上げた強化段ボールというものもあります。
ちなみにこの強化段ボール、材質や使用方法によっては1トン以上の重さに耐えられる強度を持ちます。

名刺のいろいろ

最近は名刺にも色々と工夫が施され、個性的なものが多くなってきていますが、もちろんその中でも主流となっているものはあります。

名刺のサイズ

一般的に使われている名刺のサイズは「91㎜×55㎜」です。日本全国で使われている名刺の90%以上はこのサイズと言ってもいいでしょう。
ではこのサイズに何か名前はあるのでしょうか。
答えはもちろん「ある」のですが、地域によって名前が変わります。
東京を中心とした地域では「4号」と呼ばれる名刺がこのサイズになりますが、大阪を中心とした地域では「9号」と呼ばれるものがこのサイズになります。
最近ではこれよりも一回り小さい「49㎜×85㎜」の3号(8号)名刺というものもかなり流通しています。
こちらは一回り小さなサイズということで女性を中心に人気のサイズとなっています。

名刺の起源

名刺の起源は7世紀頃の中国(当時は唐と呼ばれていた)で、竹で作られた「刺」というものに「名」を書いて使っていたことに由来しています。
ただし当時の使い方としては、地井のある人物への取り次ぎに使ったり、訪問先が留守だった際に戸口に訪問を知らせるために差し込むためのものだったそうです。

日本での名刺の普及

日本で名刺が使われ始めたのは江戸時代からで、中国と比べるとかなり遅い時期から使われ始めました。
当時使われていた名刺は、和紙に墨で名前を書いただけの簡単なもので、訪問先が不在だったときに使用していたそうです。
名刺を今のような形態で使用するようになったのは幕末頃からで、明治時代に入るころにはすでに社交界にはなくてはならない物となっていました。

ちょこプリでの名刺の扱い

ちょこプリの注文欄には名刺に関する記述がありませんが、お問い合わせより名刺が欲しい!という旨を送信頂ければすぐにご対応いたします。
オンデマンドによる短納期とインクジェットによるきれいな仕上がりを是非お試しください!
もちろん名刺以外にこんなのが作りたい!という要望がございましたら、お問い合わせよりご連絡頂きますと対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

紙の目について

紙を二つに折ろうとしたとき、折れにくかったり、二つに裂こうとしたときにうまくできなかったりしたことはありませんか?
これらは紙の目が正しい方向に入っていなかった場合に起こる症状です。

紙の目とは

紙を作成する際は巻き取りながら作成をするのですが、紙の目はどの向きに切るのかによって目の向きが変わります。

巻取り時の紙の目の向き
巻取り時の紙の目の向き

巻き取り方向に対して垂直に切り取った場合はY目(横目)の紙になります。

Y目(横目)の紙
Y目(横目)の紙

また、巻き取り方向に対して平行に切り取った場合はT目(縦目)の紙になります。

T目(縦目)の紙
T目(縦目)の紙

目の向きに逆らって折ってしまうと、きれいに折れなかったり割れたりしてしまうので注意が必要です。

紙の種類や厚さについて

ちょこプリのホームページで扱っている紙の種類、厚みの詳細を説明します 。

まず、紙の種類ですが、上質紙、コート紙、マットコート紙の3種類をご用意しています。

それぞれの紙の特徴

次に厚さについてですが、紙の厚みにはそれぞれ目的によって向いているものと向いていないものとあります。
ご注文を頂く際はここに記載されている連量(紙を1000枚重ねた時の重さ)を目安にしてください。

目的別のおすすめの紙の連量

ここに記載している種類、厚さ以外の紙でもお問い合わせよりご連絡頂ければ対応いたしますので、お気軽にお問い合わせください。

用途別のおすすめ連量

「紙」を使った慣用句

紙は昔から重用されていたため、日常的に使われている言葉にもよく登場します。今回はそんな紙を使った表現方法の一例を紹介します。

紙一重

→ほんの少しの違いしかないということの意。
紙1枚の厚みはほとんどないようなもので、そのぐらいの違いしかないということを表します。

白紙に戻す

→最初の状態にするということの意。
白紙とは何も書いていない状態の紙。
つまりものごとをまっさらな状態に戻し、なかったことにすることを表します。

横紙破り

→自分の考えを無理矢理に押し通すという意。
紙は縦に目が入っていることが多く、目に沿う場合は力を入れずに裂くことが可能であるが、目に逆らい横に裂こうとすると、力を入れて無理矢理にする必要があることから転じてこのように表します。

折り紙つき

→絶対に間違いないと信頼ができるという意。
この「折り紙」とは元々贈呈品に使われていた目録のことで、これが公文書で使用されるようになり、更には芸術品や骨とう品の鑑定書にも使われるようになりました。
このことから品質や由来に「絶対の信頼がある」ということを表すのに使われます。

眼光紙背に徹す

→書物に書いてあることだけでなく、その真意まで含めて理解するという意。
「眼光」とは呼んで字のごとく目のことですが、ものごとを見抜く力という意味も持つ。それが「紙背」、紙の裏側まで及ぶほどにじっくりと書物を読み込むということです。

一枚の紙にも裏表

→簡単そうなことでも内実は複雑であるという意。
なんでもなさそうな一枚の紙でも表裏はあるので、何事も表面だけを見て判断するのではなく、よく考えて判断をしましょうということです。

青表紙を叩いた者にはかなわぬ

→きちんと学問を修めた者には逆立ちをしても敵わないという意。
この「青表紙」というのは儒教の元となった四書五経のことで主に青色の紙を表紙に用いていたことが由来となっています。

製本の種類について

一口に本と言っても色々な種類がありますが、ここではちょこプリで扱っている「中綴じ」と「無線綴じ」について解説を行っていきます。

中綴じ

中綴じは紙を開いた状態で重ね、真ん中を針金で閉じる形式の本のことを言います。
中心を針金で綴じるという構造上、あまり厚い本をつくることはできませんが、180°まで開くことが可能という利点があります。

中綴じの仕組み
中綴じの構造

また、中綴じはその仕様上ページの枚数が4P、8P、12Pと4Pずつ増えていきます。

中綴じのページ構造
裏表のイメージ

無線綴じ

無線綴じは本の背の部分を糊で圧着して留め、針や糸を使わないことから「無線」綴じと呼ばれています。
中綴じとは違い集めの本を作るのに向いている製本方法です。
ただし中綴じとは違い、本の構造上完全に開くことはできませんので、周囲の余白を大目にとる必要があります。

無線綴じの仕組み
無線綴じの構造

無線綴じは表紙以外はすべてのページが独立しており、2P単位で紙の枚数を増減させることが可能です。

無線綴じのページ構造
裏表のイメージ

紙の呼び名の由来

紙にはそれぞれいろいろな呼び方があるのは以前まとめたのでご存じだと思います。
今回はなぜそのような呼ばれ方をするようになったのかを解説していきたいと思います。

四六判

江戸時代以前に使われていた紙の寸法は訳1尺1寸×8寸(333㎜×242㎜)でしたが、尾張家の美濃で漉いていた紙は1尺3寸×9寸(393㎜×273㎜)で、明治維新の際に全国的に流通し、美濃判が流行し、日本在来の標準判となったのが四六判の原点と言われています。

時代が流れ明治となり、用紙が輸入されるようになりましたが、その中でイギリスから輸入されたクラウン判の変型サイズ(31インチ×43インチ):787㎜×1092mmが、美濃判のほぼ8倍の大きさ(2尺6寸×3尺6寸):788㎜×1091㎜だったことから重宝され「大八つ判」と呼ばれ普及していきました。

印刷技術が一般化されるにつれ、大八つ判が多くの出版物にも用いられるようになり、32面に断裁して化粧断ちすると、ちょうど横4寸×縦6寸の書物になったことから、大八つ判、改め四六判と呼ばれるようになりました。

菊版

新聞印刷用には明治10年前半頃まで、ドイツから輸入された紙(700㎜×1000㎜)の四つ切が使われていましたが、この紙の寸法が2尺3寸×3尺3寸で日本古来の半紙(1尺1寸×8寸)の8倍に相当するので、大八つ判に合わせて最初は「半紙八つ判」と呼ばれていました。
これも尺寸法に下1桁が重なるということから、三三判と呼ばれるようになりました。

明治の中頃になると新聞記事も次第に豊富になり、閉めんの大きさが三三判の四つ切では足りなくなり、当時日本橋区通り1丁目にあった川上商店が、アメリカン・トレーディングカンパニーから、アメリカの標準判24インチ×36インチ(2尺×3寸)の縦横それぞれに1インチ足した、25インチ×37インチ(2尺1寸×3尺1寸):636㎜×939㎜判を取り寄せてその半裁判を新聞用の用紙にあてることにしました。1インチ足したのは、そうすることで当時新聞に使用していた「せんか紙」の丁度4倍のサイズとなったためです。


これが三三判に変わり新聞用紙の主流となり、当時その紙の商標がダリアだったことや、新聞の「聞」の字が「キク」と読めることから、菊の花の標識を付けて、「菊印」の名称で売り出したと言われています。
これがいつしか新聞以外の印刷にも使用されるようになり、いつしか菊判で通用するようになったのが由来とされています。

ハトロン判

ハトロン判にはいくつかの種類があり、ハトロン判半切さいず やハトロン判半裁などの大きさがあります。市販化されている包装紙はサイズごとに名称がありますが、全てハトロン判の派生形です。

ハトロンという言葉はドイツ語のPatoronen papiaer(パトローネン・パピア)が由来と言われています。
この紙はもともと弾薬を包む目的で作られていたため、耐久性に優れているのが知られていました。それが日本にも輸出されるようになり、ハトロン紙と呼ばれるようになり、やがて規格化されてハトロン判として製造されるようになりました。

現在は弾薬を包むという初期の目的はなくなり、包み紙として使用されるケースがほとんどです。そのことから耐久性のある包装紙ではハトロン判を利用するのが一般的になっています。

紙の大きさについて

紙はサイズによっていろいろな呼び名があります。
一般的に使われているものとしてA判、B判というものがあり、これを規格サイズと呼びます。通常オフィスなどで使われている紙のサイズ表記にはこれらが使われています。

規格サイズ
規格サイズ

では規格サイズに整えられる前の紙はどのように呼ばれているのかというと、原紙と呼ばれています。
この原紙はサイズによって呼び方が変わり、A列本判、B列本判、菊判、四六判、ハトロン紙などの呼び方があります。

原紙サイズ
原紙サイズ
サイズ比較
原紙サイズの比較

原紙をどれぐらい切っているかによっても呼び名が変わります。原紙のサイズに整形した後、全く切っていない物を全判、長辺を2等分したものを半裁、さらにそれを半分にしたものを四つ切り……と呼ばれています。

断裁サイズ
切り方による呼び名の違い